8月にアトランタ・ユナイテッドとニューヨーク・レッドブルズがそれぞれ発表した斬新デザインのサードユニフォーム。
どちらも「ヒップホップ」に関連するデザインが話題を呼んだユニフォームが、週末のメジャーリーグサッカー(MLS)でピッチデビューしたのでご紹介しよう。
アトランタ・ユナイテッド
アトランタのサードユニフォーム「404キット」は26日にホームのメルセデス・ベンツ・スタジアムで行われたナッシュビル戦で登場。試合は4-0でアトランタが圧勝した。
グラフィックの文字“ATL”と“UTD”が大きめのデザインなので、ピッチ上だと思った以上の迫力!
ストリートの落書き風グラフィックが強烈なインパクトを放つ「404キット」の404とは、アトランタの電話市外局番の一つ。
ホームタウンであるジョージア州アトランタが80年代・90年代に文化と経済の両面で急速な発展を遂げた“黄金時代”に敬意を表したデザインだ。
明確に「ヒップホップ」をテーマに掲げたデザインではないが、このグラフィックの元ネタは地元アトランタのヒップホップ・デュオ「Outkast」が1996年に発表した2ndアルバム『ATLiens』のアートワークと見てほぼ間違いない。
アトランタは90年代ヒップホップ・R&Bシーンを象徴する街で、経済的に急成長した同じ時期に多くの人気ミュージシャンが登場した。
NYレッドブルズ
ニューヨーク・レッドブルズの「フリースタイルキット」は26日にホームのレッドブル・アリーナで行われたインテル・マイアミ戦でデビュー。結果はリオネル・メッシの加入で注目を集める相手に0-2で敗れた。なお、2点目はメッシが決めている。
建物や電車などニューヨークの街中で見られる“落書き”風グラフィックが、ピッチ上でも鮮烈な存在感!
この賑やかなデザインは、1973年8月にニューヨークで誕生したヒップホップの生誕50周年を祝したもの。「フリースタイルキット」とはラップのフリースタイルを示していると思われる。
【関連記事】サッカーと音楽のコラボ!これが「世界的ミュージシャン」のユニフォーム姿
シャツの左裾に付く50周年を祝うタブは黒-白-黒の3本線で構成するデザイン。これはアメリカで歌詞に過激な内容が含まれるCDなどのパッケージに表示される“Parental Advisory”マークそのもの。マニアックな小技が光る。
ヒップホップ誕生を祝うというある意味歴史的な一着であり、徹底的に音楽にこだわったデザインのユニフォームだ。
今や世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。“あの頃”を思い出すユニの数々は見るだけでも楽しいはず!