消防ラッピング車両出発 富山市内電車、団員募集呼び掛け

ラッピング車両の前で記念撮影する園児=富山市の富山地鉄南富山駅

 富山地方鉄道の市内電車で28日、富山市消防団の団員募集を呼び掛けるラッピング電車の運行が始まった。市消防局と消防団の企画で、車両は消防車のように見えるデザイン。来年2月末まで運行し、人目を引く「レールを走る消防車」を通じ団員数の増加を図る。

 車両の愛称は消防の「ファイヤー」と路面電車の「トラム」を掛け合わせた「ファイトラム」。側面には立山連峰やまといが描かれ、「わたしたちにできる地域貢献」「わたしたちのまち富山市を守る」のキャッチフレーズが記されている。

 南富山駅で行われた出発式では、中村人司副団長が「消防団員の重要性を多くの市民に認識してもらいたい」とあいさつ。テープカットの後、沿線にある立正幼稚園と下堀こども園の幼年消防クラブ員計34人が記念乗車した。

 市消防局によると、団員数は2010年にピークの2545人を数えた。以降は年々減少し、現在は1979人となっている。

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