北陸デスティネーションキャンペーンプレ企画、宇奈月売り込め 11月体験コース 黒部市、宿泊費を補助

北陸DCプレ企画で11月に現地視察が行われる黒部市宇奈月温泉(小型無人機から)

 JRの大型観光企画「北陸デスティネーションキャンペーン(DC)」のプレ企画として11月に県内で行われるエクスカーション(現地視察)に黒部市宇奈月温泉体験コースが組み込まれる。全国から旅行関係者の参加が見込まれ、市は来年の黒部宇奈月キャニオンルート一般開放に向け、同温泉、黒部の魅力を売り込む。武隈義一市長が29日の会見で明らかにした。9月補正予算案に宿泊費補助などの支援事業費を計上した。

 北陸DCはJR、北陸三県が連携し、来年10~12月に展開される。今年はプレDCとして11月8日に福井市で全国から約850人が集って全国宣伝販売促進会議が開かれ、キャニオンルートツアーを含め各所の旅行商品がPRされる。

 エクスカーションは続く9、10日に北陸三県で実施される。県内は5コースで、うち一つが宇奈月温泉宿泊体験となる。市は関係者と北陸DC黒部市実行委員会をつくり、受け入れ態勢を整える。支援補助金は250万円。

 9月補正予算案総額は1億5076万円で、宇奈月関係では100周年事業の追加支援で1400万円を盛り込んだ。

  ●職員の着服受け、市長1カ月減給

 条例関係では、6月に発覚した職員の着服を受け、市長、副市長の給料月額10月分について、10分の1減給する給与特例条例を制定、市民病院で高度な技術や知識を持つ認定看護師に対し、同業務での勤務1回につき2千円の手当を市独自で支給する条例改正などを行う。

 市の気象警報発令・解除を伝えるメール配信が遅いと一部で指摘されていることについて、武隈市長は「改善できるところはする」と述べた。

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