被災の小本川、改修進む 岩泉・台風10号豪雨7年、24年度末完了へ

岩泉町袰野の小本川で進められている河川改修工事

 2016年の台風10号豪雨で被災した岩泉町の小本川の河川改修工事は、上流部が89.5%、下流部が77.9%まで進んだ。用地取得は済み、24年度末の完了を見込む。安家(あっか)川は4月、護岸工事を終えた。同町小本などは今月も記録的な豪雨となり、護岸工事効果が見られたものの被害に遭った地域もあった。16年の被災から7年。住民は工事の円滑な振興を願い、安全な地域づくりを誓う。

 岩手県岩泉土木センターによると、工事の進行率は6月末現在。護岸工事や河道掘削、橋の架け替えを進める。

 小本川の橋は上流部で6本のうち山殿脇橋、田中橋、本陳沢橋の3本が完成。23年度内に名目利橋と山五橋の2本ができる。下流部は5本のうち赤鹿橋1本が完成。残る4本は24年度の完工を見込む。全体の事業費は上流部(22.8キロ)116億円、支流の清水川(2キロ)を含む下流部(26.1キロ)229億円。

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