女子選手へのキス問題を起こしたルビアレス会長、ハンガーストライキの母親が3日で入院

[写真:Getty Images]

女子選手へのキスが大きな問題となり、辞任を求められているスペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長。ハンガーストライキを起こしていた母親が入院することとなったようだ。

ルビアレス会長は、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)の決勝でスペイン女子代表が悲願の初優勝を達成。そのセレモニーで、FWジェニファー・エルモソの口にキスをしていた。

このキスは「望んでいなかった」とエルモソが発信。これにより、世界中から大きな批判にさらされると、スペイン政府にも糾弾される事態に。国際サッカー連盟(FIFA)も懲戒処分に動いていた。

そんな中、臨時総会に姿を現したルビアレス会長は「私は辞任する気はない」と5回も宣言。誰もが辞任を発表すると思っていた中での驚きの発言に加え、「キスは合意の上だった」と自身の行動を正当化していた。

しかし、翌日にFIFAは暫定的な資格停止処分を発表。90日間は職務に就けないこととなると、スペイン男子代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督、スペン女子代表のホルヘ・ビルダ監督も行為を批判していた。

一方で、RFEFはエルモソに対して法的措置を取ることを宣言するなど徹底抗戦。その中で、ルビアレス会長の母親であるアンヘル・ベハルさんがハンガーストライキ(絶食などによる抗議)を実施。しかし、3日目で体調を崩し、現在は入院しているという。

スペイン『マルカ』によれば、立てこもっていた教会の神父が証言。「暑さのせいだった。足は腫れ、疲れていた。緊張もしていたと思う」とコメント。ルビアレス会長が、母親に教会から出るように伝えていたという。

© 株式会社シーソーゲーム