インド西部のムンバイとアーメダバードを結ぶ高速鉄道(MAHSR)建設を巡り、同国の国家高速鉄道公社(NHSRCL)は8月31日、線路工事を始めたと発表した。西部グジャラート州スーラトで、線路下に設けるコンクリート道床の敷設に着手した。
NHSRCLによると、同州での線路工事に関する契約は締結済み。現在、日本からを含め、資材調達を進めている。線路工事に当たり、日本の海外鉄道技術協力協会(JARTS)は作業員向け研修を行うなどして協力する。
西部高速鉄道は日本の新幹線技術を採用し、全長は508キロメートルで、最高時速は320キロ。ムンバイとアーメダバード間の所要時間は最速2時間7分、全12駅に止まった場合は2時間58分となる。在来線特急は同じ区間で約7時間かかる。日本は多額の円借款などを通じ、建設を支援している。
建設主体はNHSRCL。開通時期は日印政府が協議を続けている。