大の里、関取の証「白まわし」堂々 初の稽古総見、同郷の欧勝海と汗

欧勝海(手前)に胸を出す大の里=東京・両国国技館

  ●十両申し合い3勝2敗

 大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)を前に、横綱審議委員会(横審)の稽古総見が2日、東京・両国国技館で行われ、新十両の大の里(津幡町出身、二所ノ関部屋)が初参加し、公の場で初めて十両以上が着用できる白まわし姿を披露した。同じ津幡町出身で、幼少期から切磋琢磨(せっさたくま)してきた幕下欧勝海(おうしょううみ)(鳴戸部屋)とともに土俵に上がる場面もあり、ファンを沸かせた。

 幕下のぶつかり稽古では、大の里が欧勝海に胸を出した。津幡町少年相撲教室で相撲を始めた2人が聖地・両国国技館の土俵に上がり、後輩である欧勝海が持てる力を振り絞って関取となった大の里にぶつかった。

 大の里は十両の申し合い稽古にも参加し、島津海や千代栄、輝鵬ら十両の先輩と5番取り、3勝2敗だった。圧力をかけて前に出る相撲が目立ち、鋭い突きや力強い四つ相撲が光った。20人ほどの十両力士が土俵を囲み、申し合いに名乗りを上げる独特の雰囲気に、最初は控えめだったが、徐々に積極性を出していった。

 しこ名がアナウンスされるたび、会場からは拍手が送られ、注目度の高さを示した。東十両14枚目で臨む秋場所での活躍が期待される。

  ●朝乃山は新大関らと 遠藤、輝は相撲取らず

 稽古総見には西前頭2枚目の朝乃山(富山市出身、高砂部屋)も参加し、新大関の豊昇龍と相撲を取った。西前頭10枚目の遠藤(穴水町出身、金沢学院大附属高OB、追手風部屋)、東前頭16枚目の輝(七尾市出身、金沢市西南部中OB、高田川部屋)も参加したが、相撲は取らなかった。

土俵を囲む遠藤
稽古総見に参加した輝

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