リバプールがビラに完勝でクロップPL通算300戦目飾る! 遠藤航はクローザー投入で今季初クリーンシートに貢献【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第4節、リバプールvsアストン・ビラが3日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが3-0で勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航は87分からプレーした。

リバプールは前節、難敵ニューカッスル相手に2試合連続で退場者を出す厳しい戦いを強いられたものの、後半途中投入のヌニェスの劇的な2ゴールによって2-1の劇的な逆転勝利。大きな勝ち点3を手にした。3連勝を狙うアンフィールド開催の今節は難敵アストン・ビラとの連勝対決に臨んだ。

クロップ監督はプレミアリーグ通算300試合目のメモリアルゲームに向けて先発3人を変更。出場停止のファン・ダイクの代役にジョー・ゴメスを起用したほか、遠藤とガクポに代えてカーティス・ジョーンズとヌニェスを起用。なお、バイエルンから移籍市場最終日に加入したグラフェンベルフは登録が間に合わずに招集外となった。

互いにハイインテンシティを特徴とする両チームはキックオフ直後からアグレッシブな攻防を見せると、立ち上がりにいきなりスコアが動く。3分、リバプールは右CKの場面でキッカーのアレクサンダー=アーノルドが右足アウトスウィングで入れたクロスがニアの密集を抜けてペナルティアーク付近に流れると、ソボスライが抑えの利いた左足ハーフボレーで合わせる。これがゴール右隅に突き刺さり、加入4戦目にして待望のプレミアリーグ初ゴールとなった。

敵地で出ばなを挫かれたビラはすぐさま反撃を開始。ワトキンスとディアビの機動力を生かしたプレーで相手の背後やギャップを突きながらチャンスを窺う。だが、ここからというタイミングでディフェンスラインにアクシデント発生。足を痛めたジエゴ・カルロスがプレー続行不可能となり、19分にアタッカーのベイリーを投入。キャッシュを本職の右サイドバックに下げた。

一方、先制後はゲームをコントロールするものの決定機には至らなかったリバプールだが、見事な連携プレーでこの試合2つ目のチャンスを活かし切る。22分、アレクサンダー=アーノルドのロングフィードにタイミング良く抜け出したサラーがボックス右から短く折り返すと、ヌニェスがすかさず右足シュート。これは右ポストを叩いたが、撥ね返りがゴールカバーを試みたDFキャッシュのオウンゴールを誘発した。

これで2点差が付いた試合はここからカウンターの応酬が続くオープンな展開に。余裕のあるリバプールはビラ攻略の常套手段であるハイラインの背後を意識しつつ、状況に応じて前から強い圧力をかけてのショートカウンターの二段構えで決定機を作り出す。そして、アレクサンダー=アーノルドの正確なプレースキックからのマティプのヘディングシュート、ヌニェスの裏抜けからのクロスバー直撃シュートで3点目に迫った。

対してビラも攻撃の回数こそ多くないものの、ディアビとベイリーのオープンスペースでのドリブル突破から決定機を創出。だが、マッギンやベイリー、ディアビがボックス内でのチャンスでシュートを枠に飛ばすことができなかった。

ホームチームの2点リードで折り返した試合は立ち上がりから決定機を作り合うオープンな展開に。ビラがディーニュの左クロスからキャッシュがGKアリソンにファインセーブを強いると、リバプールも背後へ抜け出したサラーの技ありの左足アウトサイドのパスに反応したヌニェスが枠のわずか左に外れるアクロバティックなシュートでスタンドを沸かす。

すると、後半も早い時間帯にスコアが動く。55分、ロバートソンの右CKをニアに飛び込んだヌニェスがバックヘッドでフリックすると、ファーにタイミング良くフリーで入ってきたサラーが難なく流し込んだ。

この3点目で早くも試合の大勢が決した中、リバプールはゲームコントロール優先の戦い方にシフト。65分にはヌニェスとルイス・ディアス、カーティス・ジョーンズを下げて3枚替えを敢行。ガクポとジョタ、エリオットをピッチに送り出す。さらに、筋肉系のトラブルに見舞われたアレクサンダー=アーノルドに代えてクアンサーも投入した。

あまりリスクを負うことはなくなったものの、サラーを起点に効果的にフィニッシュまで繋げていく安定した試合運びが光るホームチーム。これに対して前線を中心に選手を入れ替えたアウェイチームは攻撃に厚みを出せず、決定機を作り出せない。

その後、87分にはマク・アリスターを下げて遠藤を最後の交代カードとして切ったリバプールは、危なげなく3-0のスコアで試合をクローズし、今季初のクリーンシートを記録。クロップ監督のプレミアリーグ300試合目を快勝で飾り、リーグ3連勝を達成した。

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