伊東純也フル出場に中村敬斗が途中出場のS・ランスは敵地で最低限のドロー【リーグ・アン】

[写真:Getty Images]

リーグ・アン第4節、メスvsスタッド・ランスが3日にスタッド・サン・サンフォリアンで行われ、2-2のドローに終わった。なお、ランスのMF伊東純也は先発フル出場、FW中村敬斗は71分から出場した。

前節、モンペリエとのアウェイゲームを3-1で勝利して連勝を達成したランスは、昇格組のメスを相手に3連勝を狙った。この試合では伊東が4試合連続スタメンを飾った一方、中村はダラミーとの入れ替わりで3試合ぶりのベンチスタートとなった。

ボールを保持するランスと堅守速攻で応戦するメスという明確な構図の下でスタートした試合。立ち上がりはホームチームが球際の強度、切り替えの精度で上回ると、7分には狙い通りのカウンターからアソロの見事な持ち上がりから最後はボックス手前のサバリの強烈なミドルシュートが決まった。

先制を許したランスは自陣で堅固なブロックを敷く相手に攻めあぐねる序盤戦となったが、17分にはテウマの高い位置でのボール奪取から仕掛けたショートカウンターでディアキテがボックス手前から強烈なミドルシュートをゴール右隅に突き刺し、早い時間帯にスコアをタイに戻した。

1-1のイーブンとなった試合は以降も互いに狙いとする形の攻撃で勝ち越しゴールを目指す拮抗した攻防が続く。その中で序盤は存在感を欠いた伊東だが、30分を過ぎた辺りから正確なクロスやオープンスペースでの仕掛けからのラストパスでチャンスに絡んでいく。ハーフタイム直前には互いに決定機を迎えたものの決め切るには至らず。

迎えた後半、立ち上がりにメスの決定的なカウンターを何とか凌いだランスは前節勝利の立役者が再び決定的な仕事を果たす。52分、ボックス手前左で内側に仕掛けたダラミーからボールを引き取ったテウマが得意の左足シュートをゴール右隅に流し込んだ。

これで試合を引っくり返したランスだったが、リードを維持できない。63分、投入されたばかりのジャローに見事なミドルシュートを突き刺され、2-2の同点に追い付かれた。

これで完全にホームチームに流れが傾いた中、スティル監督は71分にテウマを下げて中村をリシャルドソンと共に投入。中村は直近2試合と同様に左ウイングに入った。投入直後には攻守に精力的なプレーを見せた中村だが、なかなかフィニッシュの局面には絡むことができず。一方、伊東も相手の厳しいマークを前に期待された局面打開やアタッキングサードでの崩しの起点を担うことができない。

試合終盤にかけても劣勢を強いられたランスだが、何とか相手の攻勢を凌ぎ切って2-2のスコアでタイムアップを迎えた。2試合連続でパフォーマンスは振るわなかったものの、敵地から勝ち点1を持ち帰ることに成功した。

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