救急出動先の住所入り画像を知人に送る 明石市消防局が消防士長を懲戒処分 仮眠時間中にLINEでやりとりか

明石市役所=明石市中崎1

 明石市消防局は4日、救急出動先の住所や地図が表示された画面を撮影しLINE(ライン)で知人に送ったとして、男性消防士長(34)を停職2カ月の懲戒処分にしたと発表した。

 処分は4日付。同消防局によると、消防士長は昨年9月7日未明、仮眠時間中にラインで知人とメッセージを送り合っていた際、救急出動がかかった。出動を相手に伝えようと、救急車の運転席と助手席の間にある「車両動態表示システム」の画面をスマートフォンで撮影、知人に送信したという。画面には目的地の番地までの住所と位置が表示されていた。

 今年7月下旬、市役所にこの画面が添付されたメールで匿名の通報が寄せられた。本人に事実を確認すると「送ったことがある」と認めたという。

 現時点で画像の拡散や悪用は確認されていないという。同局の担当者は「個人情報保護などコンプライアンス(法令順守)徹底を全職員に周知した。引き続き研修などで再発防止に向けて取り組みたい」と話している。

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