赤ちゃん土俵入り! 雲仙・国見 健やかな成長祈る

大人に抱えられて土俵入りした赤ちゃん=雲仙市国見町

 長崎県雲仙市国見町の土黒温泉神社(岑若狭守宮司)の「赤ちゃん土俵入り」が3日、お旅所の八幡神社(同町)であり、町内外から参加した赤ちゃん40人の健やかな成長を祈った。
 農作物が台風被害に遭わないよう願う「風除祭(かざよけさい)」の一環。約400年の歴史があるという。
 赤ちゃんは自分の名前が入った化粧まわしを着けて土俵入り。大地に根差すという意味を込めて、素足を地面につけた。途中で泣き出す子もいて、カメラを構えた家族が名前を呼んであやした。
 長崎市本尾町から参加した山中覇央ちゃん(7カ月)の母、里奈さん(33)は「泣いたのも赤ちゃんらしくていとおしい。いい思い出になった」と笑顔で話した。

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