【ミャンマー】香港資本のLNG発電、5カ所中4カ所停止[公益]

ミャンマーで香港の偉能集団国際(Vパワー・グループ・インターナショナル)が建設、運営する液化天然ガス(LNG)発電所5カ所のうち、4カ所が操業を停止していることが分かった。

Vパワーは昨年7月から10月にかけて、西部ラカイン州チャウピュー郡区のチャウピュー3発電所と、最大都市ヤンゴンのタンリン郡区とタケタ郡区の発電所1カ所ずつ、計3カ所の操業を停止していた。

このほど発表した2023年1~6月期の財務報告書によると、今年3月には中国技術進出口総公司(CNTIC)との合弁で運営していたヤンゴンの別の発電所の操業も停止した。ミャンマーで操業を続ける発電所は、北中部マンダレー地域ミンジャン郡区の1カ所(発電容量10万9,700キロワット)のみとなった。

4カ所が発電を停止する前の22年6月末時点のVパワーの発電容量は、全体で28万7,400キロワットだった。

Vパワーは報告書で、ミャンマー事業では、通貨チャット安の進行や同国の外貨準備高の減少などが重荷になっていると説明。操業を停止した施設は解体し、設備は利益が見込める別の拠点に移すと述べた。

Vパワーの投資・建設・運営(IBО)部門の23年1~6月期の売上高は前年同期比52.9%減の4億800万香港ドル(約76億4,800万円)だった。うちミャンマー事業の売上高は1億4,140万香港ドルだった。

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