山形市無形民俗文化財の作占い神事「穀様(ごくだめ)し」が5日、同市宮町3丁目の鳥海月山両所宮(中野俊助宮司)で行われ、1年前に埋めた稲穂や野菜を掘り起こして来年の豊凶を占った。
随神門西側の地中80センチほどに埋められていたのは、米飯やキュウリ、粟穂など6種。山形、庄内、秋田など5地域を意味する五つの穴に入れられ、石(直径30~40センチほど)で封をしてある。神事に続き、中野宮司が石を取り除いて穂や野菜の状態を確かめた。
昨年埋めた際の形はとどめていなかったが、占いの結果は「平年並み」。中野宮司が「山形と庄内はやや心配だが大丈夫でしょう」と伝えると、集まった神社総代はほっとした表情を見せていた。