“無免許運転”中山真珠静岡県議(28)が辞職願を提出 有権者に向けて“お詫び文”を発表「いまの私にできる唯一の責任の取り方」【速報】

無免許運転や虚偽の報告が発覚し、進退問題が浮上している中山真珠静岡県議(28)が静岡県議会議長に9月6日付で辞職願を提出したことがわかりました。

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関係者によりますと、中山県議は代理人の弁護士を通じ、静岡県議会の中沢公彦議長あてに9月6日付で辞職願を提出したということです。

中山県議をめぐっては8月、運転免許の失効に気づきながら、車の運転を繰り返していたことが明らかになっています。その後、かつて所属していた県議会の会派にうその説明をしていたことも明らかになっています。

自民、公明、ふじのくにの県議会の3つの会派は、中山県議に対して9月開会する予定の県議会定例会で辞職勧告決議案を提出する方針を固めています。

中山県議はこれまで議員を続ける意向を示していましたが、さまざまな状況を勘案して辞職を決意したものとみられます。

中山県議は2023年4月に行われた静岡県議会議員選挙で静岡市清水区選挙区から立候補し、初当選。それからおよそ5か月での辞職願提出となりました。

有権者にむけて中山県議が公開した「お詫び文」全文

中山県議は有権者などに対して「議員辞職にあたってのお詫び」と題した文書を公開しました。

この度は、みなさま方に多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたこと、改めて深くお詫びを申し上げます。報道については、概ね事実であり、ひとえに私の未熟さが招いたことであると、重く受け止めております。

先月8日に行った記者会見以降、周囲の皆様との話し合いを重ね、自責と自問自答の日々を過ごす中で、今の私がすべきことは何かを考え抜きました。公人として、一社会人として、中山真珠という一人の人間として、自らの過ちを正し、最大限の反省と誠意を示すために出来ることは何か、悩み抜いた結果、県民のみなさまから お預かりした議席をお返しすることが、今の私に出来る唯一の責任の取り方であるという結論に至りました。

本日、9月6日付での辞職願を中沢県議会議長宛てに郵送いたしましたので、ここにご報告いたします。

14428名の有権者のみなさまに送り出していただき、県議会で働く機会を頂戴したにもかかわらず、何ひとつ成果も残せないまま、このような事態となり、ただただ申し訳なく、情けない気持ちです。

政治活動を始めてから約1年間、議席をお預かりしてからの4ヶ月間を振り返りますと、政治という未知の世界に飛び込み、右も左も分からない中で、必死に仕事を覚えようと走り回る中で、いつの間にか自分を見失ってしまい、法令遵守という公職として果たすべき最低限の義務、当たり前の大切なことすら見えなくなるほど、正常な判断ができなくなっていました。そのことが今回の事態を招いてしまった根本的な問題であったと感じています。医師からは、今月末まで静養を要するとの診断を受け、現在通院中です。医師のカウンセリングを受けながら、心身のケアに努めてまいります。

慣れない日々に忙殺され、県議会議員という重責に値する仕事をしなければ、みなさまのご期待に応えなければと焦れば焦るほど、不安が積み重なり、少しずつ綻び始めていました。心配してくださる周囲の方々の存在や、そのありがたさにも気づくことが出来なくなるほど、視野が狭まってしまっていたことにもっと早く気がつくべきでした。

自分の未熟さゆえに多くの方にご迷惑をおかけしてしまったこと、たくさんの方にご支援いただき、温かい応援の声をかけていただいたにもかかわらず、ご期待に添えず、さらにお気持ちを踏みにじるような結果になってしまったこと、何よりも清水区、静岡県のために生涯を捧げるというお約束を守れなかったことを、心から申し訳なく思います。

現在は、これからのことを考えられる状況にはとてもありませんが、一度立てた志や、仲間としてともに走ってくださったみなさまとのお約束までも嘘にしたくありません。過去をやり直すことはできませんが、この苦い教訓を契機に、しっかりと等身大の自分を見つめ直し、志のために、私を温かく支え、育ててくださったみなさまのために、そして社会のために、自分にできることをもう一度よく考えながら、これからの新しい人生を一歩ずつ誠実に、真っ当に歩んでいきたいと思います。

結びに、これまで叱咤激励しながら公私ともに、時には厳しく、多くは温かくお支えくださったみなさまに、この場をお借りして、お詫びと感謝を申し上げます。 今まで本当にありがとうございました。ご期待に添えず、申し訳ございませんでした。 令和五年九月六日 中山真珠

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