「おいしいナシ」害虫から守れ 初秋彩る幻想的な光 神戸・西区

日没とともに斜面に浮かび上がる防蛾灯の黄色い光=神戸市西区押部谷町

 収穫期を迎えている神戸市西区押部谷町のナシ園「三水園」で、害虫から果実を守る防蛾灯が鮮やかな光を放っている。初秋の夕闇を染める斜面に幻想的な光景が出現している。

 同園は約24ヘクタールの敷地に豊水、幸水、新水の3品種を中心に栽培している。果汁を吸いにくる夜行性のガが黄色い光を嫌うため、収穫が始まる1週間ほど前から約500基の防蛾灯を点灯させている。

 今年の出荷量は受粉時期の気温が低かったことや夏の小雨により昨年比で4割減を見込むが、同園の川本貴行理事(51)は「糖度は申し分なく、おいしいナシができた」と話している。

 県内の量販店やJA、園内で直売している。なお、同園周辺は夜間に立ち入りできない。同園TEL078.994.9449 (風斗雅博)

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