市中心部の学校再編をめぐり市議会で論争 広島・尾道市

広島県尾道市議会の9月定例会に、市中心部にある小中学校を再編するための条例改正案などが提案されています。尾道市は、土堂小学校など中心部にある小学校3校のほか、久保中学校と長江中学校もそれぞれ統合する方針です。

市議会の定例会には、学校再編に必要な条例の改正案が提案されているほか、補正予算案には統合した後の新校舎2校の設計費などとして2億5000万円が盛り込まれています。

6日の議会では、議員から再編案に対する疑問の声もあがりました。

前田孝人 市議
「絶対に中心市街地から学校をなくしてはならないと考えている。学校があるからこそ子育て世代が集まり、街は活性化してくるようになる」

宮本佳宏 教育長
「保護者や地域の方々からは一定の理解を得られているものととらえ、教育委員会として子どもたちの命を守ることを最優先に考え、計画通り学校再編を進める必要がある」

条例改正案は最終日の20日に採決されますが、条例の改正には出席議員の3分の2以上の賛成が必要になります。

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