豪華絢爛ジェンヌの衣装、神戸で宝塚歌劇展 男役のスーツや娘役ドレスなど 等身大パネルと記念撮影も

きらびやかな衣装が並ぶ会場=神戸阪急

 宝塚歌劇の舞台で使われた衣装や写真パネルを集めた特別展が6日、神戸・三宮の神戸阪急で始まった。男役のスーツや娘役のきらびやかなドレスなど計21点が並ぶほか、ブーツや帽子、舞台写真や映像も堪能できる。トップスターの等身大パネルと一緒に撮影できるコーナーもあり、初日から多くのファンでにぎわった。18日まで。

 神戸阪急は昨年から全館改装を進めており、今秋に完了する見込み。リニューアルを記念し、特別展を企画した。担当者は「神戸を切り口に宝塚の魅力を紹介した」と見どころを語る。

 会場には2010~23年の衣装を展示。スーツのコーナーでは、シングルやダブル、カラーなどさまざまなタイプが並ぶ。「オーシャンズ11」(19年)で宙組の芹香斗亜さんが着用した紫のスーツなどは舞台写真とともに楽しめる。

 神戸がテーマのコーナーもあり、異人館や港のイメージに合う衣装を集めた。クラシカルな娘役の洋装や、スパンコールで覆われたセーラー服がモチーフのドレスなどが目を引く。ショー中心の衣装が10点並ぶ一角は豪華絢爛。スパンコールや細やかな刺しゅうなど細部まで見ることができる。

 このほか神戸市出身の現役団員11人を紹介するパネルも展示。神戸への思いなど企画展のために寄せたメッセージを紹介している。

 昨年、宝塚のファンになったという自営業の女性=神戸市=は「神戸出身ジェンヌさんのパネルが見応えがあった。神戸へのメッセージがあり、他では見られないコメントがうれしかった」と話した。

 午前10時~午後8時(18日は同5時まで)、入場は閉場の1時間前まで。1200円、中学生以下無料。神戸阪急TEL078.221.4181(小尾絵生)

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