「私個人に関わることですので私が説明すべき」川勝知事が県議会全会派に出向いて説明 “コシヒカリ発言”給与・ボーナス返上条例案提出

いわゆる「コシヒカリ発言」をめぐる自らの給与やボーナスの返上問題で、静岡県の川勝平太知事は9月6日、静岡県議会のすべての会派に自ら出向き、9月21日に開会する定例会で給与やボーナスを減額する条例案を提出すると説明しました。

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川勝知事は6日、県議会の最大会派自民改革会議の代表と面談し、給与やボーナスに関する条例案について自ら説明しました。

<静岡県 川勝平太知事>
「あちら(御殿場市)はコシヒカリしかない。だから飯だけ食って、それで農業だと思っている」

川勝知事は2021年の参院選で、御殿場市について「コシヒカリしかない」などと発言して批判され、県議会で辞職勧告決議が可決されました。

これを受け、川勝知事は自らのペナルティーとして給与とボーナス446万円ほどを返上する意向を示しましたが、これまで返上されておらず、2023年7月の県議会では自民改革会議が川勝知事の不信任決議案を提出する事態に発展しました。

川勝知事は6日、県議会の3つの会派を回り、12月の給与とボーナス、11月の給与の一部を減額することで、当初、返上するとしていた446万円ほどを相殺すると説明しました。

川勝知事に不信任決議案を突きつけた自民改革会議は…。

<自民改革会議 増田享大代表>
「辞職勧告、不信任決議を出している会派なので、直接これとは関係がないという位置づけですので、それはそれ、これはこれ」

一方、不信任決議案の否決に動いた“親知事派”のふじのくに県民クラブは…。

<ふじのくに県民クラブ 田口章会長>
「反省にたって、今回のアクションになっている。知事側から説明に行くのはいいこと。知事の気持ちは受け止めたいと思っている」

<静岡県 川勝平太知事>
「この条例は、私個人に関わることですので、私が説明すべきであるという筋から回った。これがコミュニケーションの一つの形になった。これをきっかけに各会派の代表や話したいと思っている人と胸襟を開いて、コミュニケーションを図る機会が増えれば」

川勝知事の給与やボーナスの減額する条例案は、9月21日に開会する9月定例会で審議される予定です。

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