任期満了に伴う酒田市長選で、無投票で初当選した矢口明子市長(56)が6日、市役所に初登庁した。記録が残る1955(昭和30)年以降、県内市町村では初の女性首長は、希望ホールで約400人の職員に訓示し、就任記者会見で、市政運営への意気込みを語った。
矢口市長は午前9時ごろ、庁舎内で職員に迎えられ花束を受け取り、市長室に入った。職員訓示では、「人口減少を抑制しながら、豊かで安心して暮らせるまちをつくるのが私の4年間の目標」と述べた。目的を明確にして具体策に取り組む重要性や、関係機関などとの連携強化も求めた。
訓示の中で矢口市長は、安川智之副市長と鈴木和仁市教育長を続投させると表明。就任会見で理由について「安川副市長とは、市が目指すべき方向性を共有できている。私が副市長の時から適切なアドバイスを受けており、産業振興にも明るい」と説明。鈴木教育長については「教育観には副市長時代から共感している」と語った。