雨中の列、神子修行 羽黒山、4年ぶり

雨の中を山頂に向けて歩を進める参加者=鶴岡市・羽黒山

 女性を対象とした出羽三山神社の山伏修行「神子(みこ)修行道場」が6日、鶴岡市の羽黒山で始まった。9日まで山頂付近にある吹越籠堂(ふきこしこもりどう)に寝泊まりし、山駆けや滝行などに挑む。

 北海道から福岡県までの23~73歳の73人が集まった。紅花染めの装束と白い布のかぶりもの「宝冠(ほうかん)」を身にまとい、午前11時過ぎに随神門を出発。初日は雨が降る中、厳かな雰囲気で山頂に向けて参道を進んだ。

 3回目の参加となる埼玉県所沢市、団体職員田中保子さん(49)は「心をリセットしたいと思い、参加している。達成感とすがすがしい気持ちを得られるのが魅力」と話していた。

 出羽三山開山1400年を迎えた1993年から、修行の門戸を女性にも広げている。今回は4年ぶりの実施となった。

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