夜間のハイジャック想定、庄内空港で訓練 

ハイジャック事件を想定し、犯人確保や空港利用者の避難対応などを確認した訓練=酒田市・庄内空港

 庄内空港保安対策協議会(会長・本間隆県庄内空港事務所長)は6日、酒田市の同空港でハイジャック対応訓練を行った。夜間の事件発生を想定し、20機関約80人の参加者が情報伝達や乗客の安全確保の方法などを確認した。  訓練は、宇都宮市上空を飛行していた羽田発庄内行きの定期便の機内で午後9時ごろ、刃物を持った犯人が人質を取ったと想定。庄内空港到着後の対応策を確かめた。同事務所に事件発生の一報が入り、職員は関係機関へ連絡して状況を説明した。各担当者が集まって合同対策本部が立ち上がり、空港利用者の避難や周辺道路の交通規制といった対応を確認した。捜査員が犯人の説得に当たり、乗客と乗務員の解放に成功。乗客らを安全な場所に移送した後、投降した犯人を警察官が確保した。  本間所長は「人員が少ない状況下で、できることが把握できたと思う。今後もいろいろなケースを設定して訓練していく」と話していた。

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