「秘伝」生産者と消費者の交流会 河北、サンプル採取

残留農薬検査用サンプルの枝豆を引き抜く消費者代表=河北町谷地

 西村山地方で栽培される枝豆の主力品種「秘伝」の出荷を前に、安全な枝豆生産について理解を深める消費者と生産者の現地交流会が6日、河北町谷地の畑で開かれた。消費者の代表が残留農薬検査用のサンプルとして、秘伝を採取した。

 秘伝は甘みが強く味が濃いのが特徴。JAさがえ西村山管内で114.2ヘクタール栽培される枝豆のうち、75.7ヘクタールを占める。交流会はさがえ西村山枝豆部会の斎藤仁部会長(73)の畑で開かれ、町食生活改善推進協議会の会員2人が約10本を土から引き抜いた。

 斎藤さんによると、花が咲く8月上旬の猛暑などで例年より収量は減少する見込みだが、水を引く頻度を増やすなどして品質を保つ工夫をしたという。同協議会の佐藤園枝会長(73)は「高温の影響を心配していたが、たくさん実っていて安心した」と話していた。

 今月下旬から10月上旬までの出荷を予定している。さがえ西村山農産物安全・安心対策推進会議などが主催した。

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