列車にはねられ 当時 中2の男子生徒が死亡 調査委がいじめ認定 LINEをブロック「学校は生徒の訴え軽視」指摘 

2021年、広島県呉市で、中学生が列車にはねられて死亡しました。有識者でつくる調査委員会は7日、亡くなった生徒が「いじめの被害に遭っていた」とする報告書をまとめました。

2021年1月、JR呉線の踏切で、当時14歳で中学2年生の男子生徒が列車と接触して死亡しました。

生徒の死亡を受けて呉市が設置した有識者による調査委員会は、7日報告書をまとめました。

報告書によりますと、生徒は2020年の秋ごろから一部の生徒らから仲間外れにされ、誹謗中傷の言葉をかけられたほか、生徒が入っていたLINEグループが消され、個人LINEがブロックされるなどしました。

調査委員会はこれらの行為について、「いじめに該当する」と認定し、死亡との因果関係についても「関連性が認められる」としました。

また、学校の対応については、生徒からの訴えを「軽視した」と指摘し、「特段の対応をおこなった形跡が見当たらなかった」と判断しました。

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