●高岡－白川郷結ぶ車両に
アニメ制作会社ピーエーワークス（南砺市）の出世作「true tears（トゥルーティアーズ）」の放送15周年を記念するラッピングバスが15日から1年間、加越能バス（高岡市）の「世界遺産バス」で運行する。富山新聞社が創刊100年を記念して開催する「true tears展」と連動した取り組み。9日からキャラクターを描いた記念乗車券を販売する。
「true tears」のラッピングは、高岡－城端－五箇山－白川郷を結ぶ世界遺産バスの車両1台に施される。車両後部に作品のキャラクターと城端別院善徳寺（南砺市）、側面には白川郷合掌造り集落などの風景をデザインする。
記念乗車券は「世界遺産バス」の高岡発白川郷行き、白川郷発高岡行きの「片道フリーきっぷ」で適用される。いずれも大人（中学生以上）2千円で、2日間有効。デザインはラッピング車両と同じもので、白川郷行きと高岡行きの2種類ある。裏面にはバスの運行マップや作品紹介が記載される。白川郷行きは高岡駅、新高岡駅で、高岡行きは白川郷バスターミナルで販売される。
●11月2日から城端で企画展
11月2日～12月4日には、城端地域に位置する南砺市クリエイタープラザ「桜クリエ」で、富山新聞創刊100年を記念した展覧会「true tears 15年の真心の軌跡～富山で生まれ、富山で育まれたアニメ作品～」（富山新聞社主催）を開催する。
「true tears」は南砺市城端地域などを舞台モデルとし、2008年に13話が放送された。アニメの舞台モデルを訪ねる「聖地巡礼」の社会現象化と相まって、全国のファンを富山県に集める原動力となった。制作を手がけたピーエーワークスは、旧城端町で2000年に設立され、地方に本社を構えるアニメ制作会社の代表格として知られる。
ラッピングバスのクラウドファンディングを実施した一般社団法人地域発新力研究支援センター（南砺市）の佐古田宗幸代表理事は「半年以上掛けて、納得のいく乗車券のデザインに仕上がった。世界遺産バスを使って南砺を訪れてほしい」と話した。
