栃木の巴波川浸水対策で地下トンネル工事着手 25年度完成目指す

起工式でくわ入れを行う出席者

 【栃木】2019年10月の台風19号で氾濫した巴波川の改良復旧事業として、県が進めている地下トンネル建設工事で、県は7日、河合町内で起工式を行った。25年度末までの完成を目指し、洪水を迂回(うかい)させるためのトンネルを市中心部の地下に2.4キロにわたって整備する。巴波川は川沿いに蔵などが立ち並び、拡幅による対策が困難とされていたが、歴史的景観の保全と浸水被害の軽減を両立するための大規模事業が本格的に始まった。

巴波川に整備する地下トンネルのイメージ

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