「日本が明らかに優れていた」ドイツ代表MFギュンドアンが日本代表を称賛、自分たちの“勘違い”に気づく「願望と現実がかけ離れている」

[写真:Getty Images]

ドイツ代表のキャプテンであるMFイルカイ・ギュンドアンが、日本代表戦を振り返った。ドイツ『キッカー』が伝えた。

9日、国際親善試合でドイツは日本と対戦。ホームゲームで、カタール・ワールドカップ(W杯)のリベンジを目論んだ。

2大会連続のW杯グループステージ敗退という悲劇を味わったドイツ。しかし、2023年に入ってからチームはさらに低迷。新たなシステムや戦い方にトライしながらも、親善試合5試合で1勝しかできていない苦しい現実があった。

リベンジを目指した中、11分に伊東純也のゴールで先制を許す苦しい立ち上がりに。19分に完璧な崩しからレロイ・サネのゴールで同点に追いつくも、22分に上田綺世のゴールで勝ち越されてしまう。

後半はボールこそ保持していくものの、ゴールに迫れず。90分に浅野拓磨、92分に田中碧とドイツでプレーする2人に息の根を止められ、4-1で敗戦となった。

これでポーランド代表(1-0)、コロンビア代表(0-2)、日本代表(1-4)と親善試合で3連敗。試合後、ギュンドアンは日本を称賛し、自分たちがダメだったと認めた。

「日本の方が明らかに優れていた。彼らはあらゆる点で、僕たちよりも優れていた」

「さらに、僕たちは個人的なミスをあまりにも多く犯しすぎている」

また、守護神を務めたGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンのビッグセーブに何度も失点のピンチを救われたことにも言及した。

「マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンに向かってカウンターを仕掛けられる場面が、4、5回あった。もちろん、このレベルではあってはならないことだ」

「プレーの面では今日のようなチームと、同等とは言えない」

カタールW杯から厳しい現実を突きつけられているドイツ。2014年のブラジルW杯では4度目の優勝を飾ったが、そこからは下降線を辿っていると言われても仕方のない状況となっている。

ギュンドアンは、自分たちがどこか勘違いしている可能性があると指摘。今の自分たちの力を見つめ直していかなければいけないとした。

「僕たちは自分たちに対して、一定の期待感を抱いていたので、難しく、残念なことだが、この傾向はそれを物語っている」

「ある時点で願望と現実がかけ離れており、自分たちが十分ではないことを受け入れなければならない」

「現時点で僕たちが十分ではないことは明らかだ。おそらく僕たちは、自分たちが実際よりも優れていると考えているのかもしれない」

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