王者ナポリ、漆黒になぜか「タトゥー」デザインの新ユニが登場 その狙いは“屈強ラグビーチーム”か

イタリア1部セリエAのナポリとキットサプライヤーのEA7は2日、2023-24シーズンのサードユニフォームを発表した。

シンプルながら美しい今季のホーム・アウェイとは対極ともいえる「タトゥー」をデザインに採用している。

Napoli 2023-24 EA7 Third

ナポリ 2023-24 EA7 サード ユニフォーム

23-24新サードユニフォームはブラックを基調に、ダークグリーンで両袖と右胸にタトゥー柄をデザイン。エンブレム、サプライヤーロゴ、スポンサーロゴは全てゴールドで統一する。

今季のホーム・アウェイ両ユニフォームは、EA7がサプライヤーとなってから最高ともいえるシンプルで美しいデザインが好評。だが今回はクラブと関連性がないタトゥーデザインに対し、否定的な意見もSNS上などで多く見られる。

そもそも、ナポリがなぜユニフォームにタトゥーをデザインするのか。実はタトゥーの意味と発表のタイミングに、"ある狙い”が見えてくる。

今回のデザインについてクラブ側は、「スタミナ、団結、力の象徴であるマオリ族のタトゥー」であると説明する。

マオリとはニュージーランドの先住民族で、独特のタトゥーデザインでも有名。本来マオリのタトゥーには高貴で崇高な意味・目的があるのだが、近年はファッション的に入れる人も増えているという。

ニュージーランドといえば9月8日に開幕したラグビーワールドカップの出場国であり、黒いジャージを着るチームの愛称「オールブラックス」としても有名。

タトゥーともマオリ族とも無縁のナポリが9月発売の黒いユニフォームにタトゥーをデザインした理由は、話題性を狙ってラグビーW杯のタイミングに合わせた可能性が高い。

というのも、今回のラグビーW杯で母国イタリアはニュージーランドと同じ組(プールA)を戦うからだ。

【関連記事】ラグビーW杯!サッカーでも有名な出場国の「ユニフォーム」と「ラグビージャージ」を見比べてみた

この新サードユニフォームは2日にホームで行われたセリエA第3節のラツィオ戦でデビュー。試合は鎌田大地の決勝ゴールにより1-2でラツィオに敗れている。

汗を吸収すると単なる黒いシャツにしか見えなくなるため、タトゥーデザインに気付かなかった人もいたことだろう。

タトゥーデザインの新ユニフォームは、クラブ公式オンラインストアほかで販売中。

なお、ラグビーW杯のニュージーランド対イタリア(9月29日)の前々日に、ナポリはホームゲームのウディネーゼ戦を予定している。そのタイミングでこのサードユニフォームが再び登場となるか注目だ。

今では世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。“あの頃”を思い出すユニの数々は見るだけでも楽しいはず!

© 株式会社ファッションニュース通信社