地域守る建設業学ぶ 大田原で講座、小中生が体験

重機の操縦を体験する参加者

 【大田原】県教委が主催する「とちぎ子どもの未来創造大学」の体験講座が9日、紫塚4丁目の県建設業協会那須支部で開かれ、県内の小中学生13人が地域を守る建設業の仕事を楽しみながら学んだ。

 未来創造大学は、児童生徒に「本物」に触れる機会を提供し学習意欲の向上を図ろうと、大学や民間企業などと連携して実施している。今回は同協会が協力し、会員企業の社員らが講師を務めた。

 参加者は最初に、コンクリートを使った製品作りに挑戦した。コンクリートの原料に水を入れた後、キャラクターの型枠に流し込み、空気が入らないようにスコップでたたきながら固まる様子を観察した。

 その後は同支部近くの空き地に移動し、工事現場で活躍する重機や機械の操縦を体験した。ドローンの操縦では、手元のリモコンを見ながら慎重に着陸させたり、高さ100メートル以上に飛ばしたりしていた。

 参加した下野市古山小4年早川彩芽(はやかわあやめ)さん(10)は「ドローンを着陸させるために、機体の動きを調整するのが難しかった。実際に現場で働いている人の大変さが分かって勉強になった」と笑顔で話した。

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