ユヴェントスのポグバがドーピング陽性。最大4年間の出場停止処分の可能性も

写真:最大で4年間の出場停止処分を受ける可能性があるというポグバ

ユヴェントスに所属するフランス代表MFポール・ポグバが、イタリアのアンチ・ドーピング機構から暫定的な出場停止処分を科された。

イギリス『BBC』電子版によると、ポグバは8月20日に行われたセリエA開幕戦のウディネーゼ戦(3-0でユヴェントス勝利)の試合後にドーピング検査を受けており、その検体から「非内因性のテストステロン代謝物」の高い値が計測されたという。

テストステロンはアスリートの持久力を高めるホルモンであり、ドラッグストアなどで販売されている様々な市販製品にも含まれている。

ポグバはこの試合ではベンチ入りしながらも出場はなかったものの、試合後にランダムでドーピング検査の対象者に選ばれていた。

反ドーピング機構は今後、予備的に保存してある「B検体」で再検査を行い、こちらでも陽性反応が出た場合、ポグバは最大で4年間の出場停止処分を受ける可能性があるという。

また、ポグバには不正を意図的に行っていないことやテストステロンが偶発的に摂取されたことを証明できる証拠を提出するための3日間の猶予が与えられることになる。

ポグバは2022年7月にマンチェスター・ユナイテッドからユヴェントスに加入したが、昨シーズンは長引くケガのため公式戦わずか10試合の出場に終わり、カタール・ワールドカップも欠場した。

今シーズンは第2節ボローニャ戦、第3節エンポリ戦に途中出場していたが、先日には昨年3月に発生し、実兄マティアスも関与していたことが明らかになった自身への武装恐喝未遂事件の影響により、現役引退を考えていたことを告白するなど、ピッチ外でも注目を集めていた。

エンポリ戦では背中に痛みを感じていたようだが、検査の結果、軽傷であることが判明。9月16日に行われるセリエA第4節ラツィオ戦への出場も期待されていたが、望外の再離脱となってしまった。

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