“視覚以外” を研ぎ澄ますブラインドサッカー 唐澤恋花アナウンサーが体験

パラスポーツです。障害のあるなしに関係なくプレーできる、ブラインドサッカーを 唐澤恋花 アナウンサーが体験してきました。

唐澤恋花 アナウンサー
「きょうは、あるスポーツを体験しにやってきました。使うのはこちら、フットサルボールに見えますが、音が鳴るボールです。ブラインドサッカーを体験します」

訪れたのは、広島を本拠地とする「A-pfeile 広島BFC」のチーム練習。小学生から大人までが一緒に技術を磨いています。

ブラインドサッカーは、1チーム5人。そのうち、ゴールキーパーを除くフィールドプレイヤー4人が、アイマスクを着用して戦います。

カギとなるのは、監督やゴール裏に立つ「ガイド」が伝える情報と、「シャカシャカ」と鳴るボール。選手は、「声」と「音」を頼りにプレーします。

まずは基本のドリブル練習から。学生時代、フットサルの経験があるという唐澤アナウンサーが挑戦しました。

唐澤恋花 アナウンサー
「ボールが今、どこにあるか、わからない…。前に壁とかがあるかなって思っちゃって、それが怖い」

ポイントは、「ボールを足元から離さない」こと。一般的なサッカーと違い、前に蹴りださず、足元に置き続けることでボールを失わないようにします。

続いては、これもサッカーの基本、パスです。ここで唐澤アナウンサーの相手をしてくれたのが、後藤将起 選手。出身は広島・熊野町で、なんと日本代表にも選出。パリ・パラリンピックの出場権をかけて先月には世界選手権も戦い、5位入賞を果たしています。

唐澤恋花 アナウンサー
「(パスが)けっこう、右に行ってしまいました。まっすぐ止めて、まっすぐ蹴ったつもりだったんですけど…。トラップだとボールの音が徐々に近づいてきて、大きくなるんですよ。右かな左かなって耳をすませるんですけど、わからなかったです」

ただ、そんな唐澤アナウンサーも、後藤選手と練習するうちにコツをつかんだようです。

唐澤恋花 アナウンサー
「ボールが取れた。(まっすぐなパスも成功し、)けっこうまっすぐ蹴れた。音の感覚をつかんできたかも(笑)」

そして、最後はPKの練習。音でゴール位置を把握します。

唐澤恋花 アナウンサー
「めちゃくちゃ楽しかったです。新感覚のスポーツでした」

後藤将起 選手
― ブライドサッカーの魅力は?
「決して目が見えない人のスポーツではないことですね。目が見える方でも目が見えないぼくらと同じようにアイマスクをして同じ条件で一緒にサッカーができる。お客さんも基本的には歓声や大きい声がダメで。だけど、唯一、大きい声を出していいのが点の入ったときで。なので、点をとったときの会場全体がワーっていう盛り上がりが気持ちいところですし、醍醐味ではないかなと思います」

― 「インクルーシブ・スポーツフェスタ広島」といって、東広島運動公園を中心とする7市町の会場で車いすバスケ・ボッチャなどパラスポーツの体験ができるイベントが開催されます。開催日は9月30日と10月1日。「障がいの有無に関わらず、みんなで楽しもう」ということなので、ぜひ足を運んでみてください。

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