DFBがナーゲルスマン氏招へいへバイエルンとコンタクト? ヘーネス名誉会長は協力に前向きか

[写真:Getty Images]

ドイツサッカー連盟(DFB)が、ユリアン・ナーゲルスマン氏の招へいに向けてバイエルンとコンタクトを取ったようだ。ドイツ『シュポルト・ビルト』が報じている。

ワールドカップ2大会連続のグループステージ敗退の屈辱に加え、直近の公式戦1分け4敗の低調な戦績によってハンジ・フリック監督の解任に踏み切ったドイツ代表。

来年に自国開催のユーロ2024を控えているため、即時の後任指揮官招へいが求められる中、ここまではマティアス・ザマー氏やフェリックス・マガト氏といった名前も報じられる。

しかし、国内主要メディアはこれまでホッフェンハイム、RBライプツィヒ、バイエルンと国内の複数クラブで成功を収めた青年指揮官を最有力候補として考えているようだ。

『シュポルト・ビルト』によると、DFBのハンス=ヨアヒム・ヴァツケ副会長は、ナーゲルスマン氏の招へいに向けて前所属先のバイエルンと話し合いを行ったようだ。

バイエルンは3月にナーゲルスマン氏を解任したが、両者の契約は2026年まで残っており、現在も残りの給与を支払い続けている。また、RBライプツィヒから引き抜いた際に巨額の違約金を支払っていたため、同氏が新たなクラブで指揮を執る際には違約金を求める考えで、その対応によって新天地が決まっていないという側面もある。

そういった事情をよく知るDFBは、バイエルンとの会談において違約金なしでの招へいを働きかけており、ドイツの盟主は連盟に恩を売りつつ、今後の給与支払いを回避できるという、この申し出に前向きな姿勢を示しているようだ。

また、DFBはバイエルンの首脳陣に対して、ナーゲルスマン氏が代表チームに適していると思うかどうかも尋ねたようだ。

DFBはナーゲルスマン氏の戦術家としての優秀さを評価している一方、年齢と経験不足を懸念。また、バイエルン時代には一部主力との確執も伝えられており、そういったパーソナリティー、リーダーシップの部分に関してもバイエルンサイドに聞き取りを行った模様だ。

なお、バイエルンのウリ・ヘーネス名誉会長は直近のインタビューで「バイエルンのせいで、契約が成立しないということは間違いなくない」と、DFBとナーゲルスマン氏の間で交渉がまとまった場合、クラブが障壁になることはないとの見解を示している。

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