NTTインディカー・シリーズは、2024年シーズンの開幕前に、総額100万ドル(時価総額約1億4700万円)を賭けた走行イベント『1ミリオンチャレンジ』を行い、その模様をNBCでネット放映すると発表した。
『1ミリオンチャレンジ』は、インディカーの公開テストが行われる3月22（金）～24日（日）に同日開催となる予定だ。
ペンスキー・エンターテインメント・コーポレーションの代表兼CEOのマーク・マイルズは、「この度、インディカー・シリーズのスケジュールに、信じられないような新イベントが加わることとなった。この壮大なイベントは、これ以上ない次元の激しい争いに最もふさわしい施設であるザ・サーマルクラブで開かれる予定だ」と語った。
ザ・サーマルクラブは、カリフォルニア州パームスプリングスの郊外に位置し、モータースポーツ愛好家にとって究極の地として愛される世界クラスのプライベート施設のひとつで、2月にはインディカーの合同テストを開催している。
サンタ・ローザ山脈のふもとに位置するザ・サーマルクラブには、高級住宅からモータースポーツ・ビレッジ、グルメレストランまで、あらゆる施設が揃っており、2017年にドイツで開催された『プロモータースポーツワールドエキスポ』で“プロフェッショナル・モータースポーツ・ファシリティ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれている。
ザ・サーマルクラブのオーナーであるジョン・ロジャースは、「2023年のインディカーのテストと同時に、2024年シーズンを前にしてインディカーの戦いの場をザ・サーマルクラブに設けられることを誇りに思う」とコメントしている。
このイベントはシリーズ戦には含まれないためチャンピオンシップポイントを得ることはできないが、数百万ドルの賞金が賭けられる。またイベントを開始するための抽選パーティには、ザ・サーマルクラブのメンバーと各レースチームおよびドライバーが参加することになる。
週末にはまず、予選セッションと2つのヒートレースを実施。そして各ヒートの上位6名は、最終セッションであるオールスター・ショーケースに進出する（セッション詳細はまだ明かされていない）。上位5位のチームは、優勝ドライバーに与えられる賞金100万ドルを含め、ザ・サーマルクラブのメンバーと収益を山分け。さらに、このイベントには慈善活動も予定されており後日発表される予定だ。
インディカー代表のジェイ・フライは、「各チームがザ・サーマルクラブで得た経験は、唯一のものだったはずだ」と語った。
「我々は、サーマルクラブで行った合同テストを新シーズンの前哨戦のように捉えていたが、今になって振り返ってみると、このテストは新シーズンの完璧な序章だった」
「ザ・サーマルクラブの施設のクオリティは素晴らしい。この地に戻って、まったく新しい方法でインディカーの走る姿を披露することができるのなら、この上ないイベントのひとつになるはずだ」
「3月に開催されるこの大規模なレーシングショーは、観客、クラブメンバー、自宅で新シーズンを待ち望むレースファンを含むすべての人にとって特別なものとなるだろう」
「インディカー・シリーズに参戦するチームメンバー、ドライバーらは真のプロフェッショナルであり、今後も彼らとの関係を発展させていくことを楽しみにしている」
イベントを楽しむことのできる観客数は限られており、チケット詳細等は今後明かされる。また、2024年シーズン全体のスケジュールに関する詳細は、今後数週間以内に発表されるとのことだ。ザ・サーマルクラブのコースに関しては、以下のオンボード動画で紹介されているので、ぜひチェックしてみてほしい。
