岩手銀行子会社、第1号ファンド設立 新興企業へ30億円規模出資

 岩手銀行(岩山徹頭取)の投資専門子会社いわぎん未来投資(資本金5千万円、西山忍代表取締役)は10月2日、第1号ファンド「いわぎんCVC1号投資事業有限責任組合(1号ファンド)」を設立する。出資総額は30億円。同行によると、自己資金でスタートアップ(新興企業)に投資するファンド設立は東北の地銀で初めてで、出資額は最大規模。成長可能性が高い新興企業に投資し、地域の活性化につなげる。

 1号ファンドは、再生可能エネルギーや1次産業、観光など多様な分野が対象で、優れた先端技術を持つ新興企業に投資する。既に候補となる複数の企業と協議している。

 企業の魅力や価値を高め、上場などで株式売却益を得る一般的な投資にとどまらず、企業と同行グループの協業化を進めて相互の成長や新事業につなげる狙い。出資企業のめどは約30社。存続期間は15年。

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