原爆資料館(広島市)に新たに寄贈された被爆資料の展示が14日、始まりました。
展示されているのは、2021年度に寄贈された遺品や写真などの資料744点のうち、150点です。
このズボンは当時、動員作業にあたっていた中学2年生がはいていました。大やけどをして、父親からワイシャツを着せてもらいましたが、その日のうちに亡くなりました。
娘を亡くした母親が保管していたランドセルなどの学用品です。高等女学校1年生だった娘は、家族と再会することはできませんでした。母親は、手記に「時折 あなたの遺品を出して思いきり泣く」と書き残しています。
8歳で亡くなった妹を兄が描いた絵です。修学旅行で訪れていた小学生が熱心に見つめていました。
広島平和記念資料館 小山亮学芸員
「原子爆弾の被害の大きさと、遺品を長年保管してきた関係者の思いを展示から感じてほしい」
資料は、来年2月まで展示されています。