プロ野球・阪神タイガースのセ・リーグ優勝マジックが「1」となった14日、京都府警から一風変わった防犯メールが流れ、SNS上で話題を呼んでいる。
メールの標題は
「府民の皆様へ(阪神タイガースの優勝(通称「A.R.E」)に際して)」
文面もユニークだ。
「阪神タイガーズファンの皆様は今夜が待ちきれないことと思いますが、四条木屋町等の繁華街には多くの人が集まることが予想されます」
18年ぶりの歴史的慶事を心待ちにする阪神ファンの心情に寄り添いながらソフトに切り出し、以下の迷惑行為をしないようまじめに注意を呼びかける。
・歩道に立ちふさがる
・鴨川などに飛び込む
・ゴミのポイ捨て
防犯メールは登録制で約25000人に届く。普段のメールは痴漢や不審者情報の発生状況を知らせる機械的な内容で、今回のようなやわらかい表現は「異例中の異例」(府警)という。
実際、SNS上では「京都府警ですらアレって言っててわろたw」 「京都府警、府民に警戒を呼びかけるも阪神ファンへの気遣いを忘れない」といった反応が起きている。
文面を考えた府警犯罪抑止対策室は「あれしちゃ駄目、これしちゃ駄目という堅い内容にすると、阪神ファンから『そんなアホなことはしない』と反感を持たれる可能性がある。ユーモアを交えて注意を引くことで、SNSで拡散してもらいやすくなる」と狙いを説明している。