来春の対馬市長選 比田勝氏 3選出馬意欲

来春の対馬市長選について「出馬を前向きに検討している」と述べる比田勝氏=市議会議場

 任期満了に伴う対馬市長選(来年2月25日告示、3月3日投開票)について、比田勝尚喜市長は14日の定例市議会一般質問で、「3期目の出馬を前向きに検討している。近く正式に発表したい」と述べ、意欲を示した。
 市議会は12日、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分場選定に向けた調査受け入れ促進の請願を採択。市長の最終判断が注目されている。比田勝氏は27日までの定例会中に記者会見を開いて調査の是非を表明すると明言しており、14日の報道陣の取材には「(出馬の表明が)同じ日になる可能性も否定しない」と述べた。
 一般質問で坂本充弘議員(新政会)に市長選への態度を問われ、「人口減対策や産業振興など課題は山積している」と強調。核のごみについて「市の将来を左右する。多くの議論があり、非常に難しい問題だ」とした上で、「市の将来を見据え、出馬を前向きに検討している」と応じた。
 比田勝氏は現在2期目。旧上対馬町職員出身で、副市長を経て2016年に初当選した。

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