阪神がセ・リーグを18年ぶりに阪神が制した夜、2位の死守に向けた激闘を続けるカープの本拠地・広島でも、虎ファンが涙する場所がありました。
広島市の繁華街にあるお好み焼き店「元祖へんくつや」です。
入口には、阪神の選手たちのサインに埋め尽くされた黄色いのれん…。「アレ」の瞬間が迫る中、満を持して封印を解いたというのです。
元祖へんくつや 沖中幸夫 店長
「ふだん、あまり出すと怒られそうなので、あまり出していない。赤黄色の方は出すけど、真っ黄色の方は出さない。きょうだけ!」
代表の 川原幸 さんは、祖母や先代の母から続くタイガースファン。どんなに周囲から浮こうとも、広島の地で「虎党」を貫いてきました。そのためか、タイガース愛が芽生えるスタッフもいるそうです。
広島にいても、アレの喜びを分かちあえるかも…。虎ファンが偶然見かけた黄色いのれんをくぐっていました。
東京からの虎ファン
「のれんを見て、ドキっとした。この店に出会えたのが運命だと思って」
大阪から旅行に
「広島だから阪神戦はやっていないと思っていたから、お店を見つけた瞬間に『絶対やってるやろ』と思ってきた」
「テンション爆上がりですよ。やばいって。『阪神戦見れる~』って。」
いつもと変わらない広島の夜とは対照的に、緊張が高まる店内…
店のスタッフ
「もうちょっとで『アレ』が決まりますんで、みんなで乾杯しましょう。サービスしますんで(拍手)」
そして、「優勝」が決まると…
来店していた阪神ファン
「もう、うれしいです…泣きそう…」
― どうですか?
「最高っすね。広島に来ているのに…最高っすね」
「店、たまたま見つけたんですけど、このお店で正解すぎて」
元祖へんくつや 川原幸 代表
「意外と関西の人がきていたのでよかったです。カープファンの人たちにもしっかり振る舞わせてもらって」
「18年ぶりの『アレ』だったので、カープのお膝元だったが、今までもうちは阪神さんに支えられてきたので一緒にお祝いができてよかった」