“季節外れ”の暑さの影響 夏期限定サービスを延長する店も…(静岡県)

15日も静岡県内では各地で気温が上がり、静岡市では、ことしの真夏日の日数が73日 となって過去最多を更新しました。この“季節外れ”の暑さの影響で、県内では夏の間だけ行われるサービスを延長する場所も…。

15日も県内は午前中から日差しが照りつけ、季節外れの暑さとなりました。県内の最高気温は、浜松市中区で34.3度、静岡市駿河区で32.8度などで、2023年、静岡市で「真夏日」を記録した日は73日となり、1940年の統計開始以来、過去最多を更新しました。これまで真夏日の日数が最も多かったのは、2018年と2022年に記録した70日間でした。9月中旬になっても続く“異例の暑さ”に静岡市内の店では…。

(客)

「めっちゃうまい、崩さず食べるのが難しい」

かき氷を食べる人の姿が。

(客)

「きょうまた暑くなりましたよね、だから食べたくなりました」「きょう本当にかき氷日和でちょうど良かった」

この店では、9月に入っても客足が途絶えず、前の年に比べ、およそ3割売り上げが伸びているといいます。

(風月花 秋山 暢久 店主)

「気候変動で暑い日が増えていると実感、それに伴って客数も増えている、大変だが少しでも多くのお客様においしいかき氷を食べてもらえるのはうれしい」

この暑さの影響で、通常は夏の間だけ行っているサービスを延長した施設も。下田市内のホテルで宿泊客から人気の屋外温泉プール。例年、プールの使用は8月下旬で終了するといいますが、2023年はこの暑さの影響で使用期間を延長。その裏には、宿泊客からの要望があったといいます。

(下田セントラルホテル 角田 桂喜 支配人)

「お客様から暑いし、もう少し(利用期間を)延ばしてもらえないかと、コロナ明けで家族連れが多いので、子どもが喜ぶ、もう少し延ばしてみようということで9月まで延長」

一方、涼しいサービスの延長は、飲食店でも。静岡市内のラーメン店で提供が延長されているのが…。

(店員)

「お待たせしました、冷やしの醤油大盛りです」

夏の定番「冷やしラーメン」です。

例年、9月はじめまでの期間限定メニューですが、2023年は暑さの影響で注文が多く、9月末まで提供の延長を決定。9月中旬になっても“涼”を求めて多い時には、1日30杯ほどの注文が入るといいます。

(伊駄天 静岡店 望月 菜央さん)

「8月よりは少なくなったがお客様の評判も良く注文も多い」「冷やし担々麺が一番人気」「肉みそとラー油を使っていて発汗性がある、辛いラーメンを食べる人が多い」

県内は来週も30度を超える日が続く予想で、まだまだ冷たいメニューが楽しめそうです。

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