実習生受け入れへ連携 遠野市×インドネシア・プルバリンガ市

友好関係を結び握手する多田一彦市長とディア・ハユニン・プラティウィ市長(左)

 遠野市は15日、インドネシア人技能実習生の受け入れに関し同国中部ジャワ州プルバリンガ市と友好関係を結んだ。介護や農業など幅広い分野で人手不足に悩む遠野側と、安定した就業先を確保しノウハウを得たい同市の思いが一致した。年間360人程度の派遣が可能とみられ、遠野広域での受け入れを想定する。

 同国から市関係者10人が遠野市を訪れ、ディア・ハユニン・プラティウィ市長と多田一彦市長が「友好連携の構築に関する意向表明書」に署名した。市によると、技能実習生を巡る自治体間連携は珍しい。

 プルバリンガ市は人口100万人程度の政令指定都市だが、貧困層が多く失業率が高いという。安定的な就業先を確保し、帰国後に技術や知識を還元できる技能実習制度に着目した。

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