はやぶさ2実物大模型にワクワク 大田原で星旅祭が開幕 宇宙の魅力、大人も子どもも感じて

16日夕に会場近くに到着した、はやぶさ2の実物大模型を積んだトラック。石川さんは興味深そうにのぞき込んだ

 【大田原】那須野が原ハーモニーホールで17、18の両日に開かれる、空や宇宙の魅力に触れられる「星旅祭(ほしたびまつり)」。開催を翌日に控え、展示の目玉である宇宙航空研究開発機構(JAXA)小惑星探査機はやぶさ2の超精密実物大模型も16日に到着した。「ワクワクする」と準備に奔走した、市民による実行委員会の会社員石川貴之(いしかわたかゆき)さん(59)=那須塩原市新南=に思いを語ってもらった。

 目玉のはやぶさ2模型の展示について石川さんは「実物大というのはイメージを強くかき立てられる」と言う。「はやぶさ2が宇宙の遠く遠くまで行って、惑星にタッチダウンし、岩をかき分けながら石を採ってくる。そんなことを感じ、胸が躍る」と強調する。

 県北は、条件が整えばまちなかでも天の川が見えるという環境の中、星旅祭の目的を「観望の機会を提供すること、それによって子どもを中心に空や宇宙に関心を持ってもらうこと」と説明。その上で「人と人の交流の場になったらいい」と期待した。

 石川さん自身、空や宇宙の魅力に強くひかれている。「星空の美しさはもちろん、例えば、星の輝きは近く感じても何光年という過去の光であり、いわば『光のタイムカプセル』」と考える。「宇宙には未知の世界が広がり、ロマンを感じる」と話す。

 子どもが主なターゲットだが、大人のための催しも用意した。「17日は講演会や音楽ライブ、ライトアップのある夕方からが大人向け。幅広い層に楽しんでほしい」と呼びかけた。

 詳しくは星旅祭ホームページ。

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