シェフィールド・Uの守護神フォダリンガム、スパーズ戦後に人種差別的な誹謗中傷被害…両クラブが声明発表

[写真:Getty Images]

シェフィールド・ユナイテッドのイングランド人GKウェズ・フォダリンガムが、トッテナム戦後にSNS上での人種差別的な誹謗中傷被害に遭っていたことが判明した。

フォダリンガムは16日にアウェイで行われたプレミアリーグ第5節のトッテナム戦にフル出場。チームは後半アディショナルタイムの連続失点で1-2の逆転負けを喫したが、個人としては再三のビッグセーブでホームチームの前に立ちはだかった。

その一方で、フォダリンガムは格上相手のアウェイゲームで勝ち点を持ち帰るためにチームメイトと共にやや目に余る遅延行為を繰り返し、ホームサポーターからの激しいブーイングに晒されていた。

そういった事実もあり、フラストレーションを募らせた一部トッテナムサポーターは試合後、同選手のSNSのアカウントに人種差別的な誹謗中傷コメントに加え、脅迫的なメッセージを送るという愚行を働いたようだ。

今回の事件を受け、シェフィールド・ユナイテッドとトッテナムはクラブ公式SNSを通じて声明を発表。フォダリンガムへの全面的なサポートを約束すると共に、当該行為者の特定に向けて関係各所と協力していく旨を発表した。

◆シェフィールド・ユナイテッド

「シェフィールド・ユナイテッドは、昨日のスパーズとの試合後にウェズ・フォダリンガムに送られた人種差別的、虐待的かつ脅迫的なメッセージを非難します」

「クラブは今後、関連機関と協力して調査し、ウェズをサポートする予定です」

「私たちのゲームには人種差別が入る余地はありません」

◆トッテナム

「昨日の試合後、ウェズ・フォダリンガムに人種差別的、虐待的、脅迫的なメッセージが送信されたと聞いて、私たちは失望しています」

「クラブはあらゆる形態の差別に対して断固として反対し、シェフィールド・ユナイテッドおよび関連機関の調査に全面的に協力します」

「私たちは、責任があると判明したいわゆるファンに対して、クラブの禁止を含む可能な限り強力な措置を講じることを躊躇しません」

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