ローマが鬱憤晴らす7発圧勝で今季初白星! ディバラ&ルカク初共演で共にゴール記録【セリエA】

[写真:Getty Images]

セリエA第4節、ローマvsエンポリが17日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが7-0で圧勝した。

前節、ミランとのビッグマッチを1-2で落とし、開幕1分け2敗とモウリーニョ体制3年目で厳しいスタートとなったローマ。インターナショナルマッチウィーク明け初戦では開幕3連敗のエンポリ相手に初白星を狙った。

モウリーニョ監督はそのミラン戦から先発6人を変更。負傷のスモーリングとペッレグリーニがベンチを外れた一方、2トップに負傷明けのディバラと加入後初スタメンのルカクが並び、新天地デビューのエンディカがレナト・サンチェスと共に初スタメンとなった。

開幕3戦未勝利も新生2トップへの期待感に満ちたソールドアウトのオリンピコで幕を開けた一戦は開始早々に動く。開始30秒過ぎ、右サイド深くでクリステンセンがルカクを狙ったクロスを供給すると、ボックス内でクリアを試みたDFウォルキエビッツが痛恨のハンド。これをキッカーのディバラが難なく決め切り、開始2分に今季初ゴールを記録した。

これ以上ない最高の滑り出しを見せたジャッロロッシは、さらに畳みかける。8分、相手陣内左のハーフスペースでジョレンテから縦パスを受けたレナト・サンチェスが右サイドのクリステンセンに預けてボックス中央に走り込むと、正確なリターンクロスをヘディングでゴール左隅に流し込み、初スタメンで嬉しい加入後初ゴールとした。

開始10分経たずに2点リードを得たローマは、やや試合のテンポを落としてゲームを落ち着かせる。それでも、前線で確度の高いポストワークを見せるルカクが両ウイングバックの攻撃参加を促し、自らも鋭いミドルシュートで見せ場を作った。

前半半ばを過ぎると、徐々にエンポリが盛り返してきたが、先にゴールを奪ったのはホームチーム。35分、ボックス手前でボールを持ったクリスタンテがルカクに一度当ててボックス内に侵入。リターンパスをシュートに持ち込めなかったが、クリアを試みた相手DFの連携ミスがオウンゴールとなった。

その後、前半の内に1点でも返したいエンポリの攻勢に晒されたものの、エンディカやGKルイ・パトリシオの冷静な対応で凌いだローマは3点リードで試合を折り返した。

迎えた後半、負傷明けのレナト・サンチェスを下げてボーヴェをハーフタイム明けに投入したローマ。後半も危なげなく試合を進めると、早い時間帯に勝負を決める4点目を奪った。

55分、右サイドの深い位置に抜け出したクリスタンテからボックス手前右でマイナスのパスを受けたディバラがDF2枚を相手に見事なシュートフェイントからの切り返しでゴール前に侵入。GKのポジションを見極めてゴール左隅へ左足のシュートを流し込み、ドッピエッタを達成。

さらに、貪欲なアルゼンチン代表FWは直後にボックス手前右の好位置で得たFKの場面でトリプレッタを狙うが、鋭い左足のシュートは惜しくもクロスバーを叩いた。

その後、同じく負傷明けのディバラがお役御免となり、ベロッティが投入されたローマ。以降しばらくは膠着状態が続いたが、後半半ばを過ぎて鮮やかなゴールラッシュを見せる。

まずは80分、ボックス内でのベロッティの丁寧な落としに反応したクリスタンテが弾丸ミドルシュートをゴール左上隅に突き刺す。この直後にはカウンターからベロッティのスルーパスに抜け出したルカクが右足のシュートでGKとの一対一を制し、加入2戦目での初ゴールを記録。

さらに、殊勲のルカクを下げてアズムンをデビューさせると、86分には左CKからクリスタンテの絶妙フリックに反応したマンチーニがトドメの7点目まで奪取。その後、今季ここまで無得点のエンポリの反撃を無失点で凌ぎ切ったローマが、開幕3試合の鬱憤を晴らす7-0の圧勝で待望の今季初白星を手にした。

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