夢の平で1日体験を 砺波高生が11月、コスモス荘と連携企画

山本支配人(右)の案内で現場を見て回る砺波高の生徒と教諭=砺波市の夢の平コスモス荘周辺

  ●栴檀山活性化へ

 砺波高2年生が砺波市の夢の平コスモス荘とタッグを組み、11月23日に「1日体験セットコースinコスモス荘」と銘打った催しを初めて開催する。高齢化と人口減少に直面する同市栴檀山(せんだんやま)地区の活性化に向けて東大生と一緒に考えたアイデアで、生徒は砺波の魅力を発信して人を呼び込み、地域を盛り上げようと、企画の実現へ精力的に動いている。

 1日体験セットは、自然豊かな砺波の魅力をアピールし、自然の中で家族の時間を楽しみ、心を癒やしてもらうのが狙いで、小学生以下の親子連れや自然を体験したい人をターゲットに据えた。

 具体的には、コスモス荘周辺を散策しながらのスタンプラリーや、リース、落ち葉アート、オーナメント、キーホルダーなどの工作体験などを想定しており、詳細は今後詰める。

 同校の総合的な探究の時間で、地域の課題研究として夢の平コスモス荘の活性化を取り上げたグループが企画。メンバー5人のうち3人が昨年と今年に東大生と協力して栴檀山地区の活性化策を考える体験活動に参加しており、自ら考えたことを実行に移そうと、コスモス荘側に働き掛けた。

 生徒は自ら企画書を作成し、市商工観光課や夢の平コスモス荘に連絡。打ち合わせの日程調整などすべてを行い、齊藤左世子教諭に依頼して18日の打ち合わせに臨んだ。コスモス荘の施設や周辺も視察した。

 メンバーは勝手連で「砺波盛り上げ隊」を結成し日頃から会員制交流サイト(SNS)などで砺波の魅力を伝える活動を行っている。グループ代表の魚綾佳さんは「自分たちで砺波を盛り上げるものを創り上げたい」と意気込みを語り、来場を呼び掛けた。

 夢の平コスモス荘の山本建一支配人は「生徒が地域に貢献しようと、せっかく考えたくれた企画を実現し、一緒に盛り上げていきたい」と歓迎した。

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