食品ロス削減しよう 富山・速星公民館でSDGsイベント、23日まで余剰品回収

食品ロス削減について考えた講座=富山市速星公民館

 富山市の速星地区ふるさとづくり推進協議会(山口吉弘会長)は18日、同市婦中町砂子田の速星公民館で、持続可能な開発目標(SDGs)に理解を深めるイベントを開いた。住民ら約20人が講座や各家庭で余った食料品を回収する「フードドライブ」への参加を通し、食品ロス削減のためにできることを考えた。

 速星地区ではSDGsを意識した地域づくりを目指し、昨年から定期的に出前講座やフードドライブを行っている。

 この日は、富山市西保健福祉センターの鈴木和香子栄養士と食育啓発などに取り組む舘川敬子さんが講師を務め「食品ロス削減!食べきる魔法教えます」と題して講演。鈴木さんは食品ロスを減らすためには手つかずになっている食品の有効活用がポイントになるとし「日頃から買い過ぎない、使い切る、食べ切ることを心がけてほしい」と呼びかけた。舘川さんは、家庭で余っている食材を持ち寄って調理する取り組み「サルベージ・パーティ」について紹介した。

 23日まで、同公民館でフードドライブを実施する。賞味期限まで1カ月以上で常温保存ができ、未開封の食品や衛生用品が対象。後日、同市社会福祉協議会婦中支所を通して子ども食堂や福祉団体などに届ける。

フードドライブ用の回収ボックス

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