【GXビジネス】「あるもの」を生かす旅館山城屋(由布市)【大分県】

築50年を超える建物を「あるもの」として生かし客の満足に変えた旅館山城屋の二宮謙児代表=由布市湯布院町湯平

 大分県由布市湯布院町湯平にある旅館山城屋の二宮謙児代表(62)が大切にしている言葉は「あるものを生かす」。二宮代表は、今ある資源を生かし、新たな価値をつくってきた。山城屋という旅館、湯平という地域とどう向き合い、何を考えてきたのかを取材した。

 山城屋は由布市の山あいにある湯平温泉で50年以上続く旅館である。二宮代表が2005年頃からインバウンド(訪日客)に力を入れるようになり、低迷しつつあった旅館を満室が続く人気宿に復活させた。2017年には、世界中で利用されている旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の宿泊施設満足度ランキング「日本の旅館部門2017」で3位に入ったほどだ。現在では、35の国と地域からの宿泊者がいる。

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