豊後高田市田染の農家レストラン開店5年目 10月14日まで記念キャンペーン【大分県】

「食で田染の魅力を伝えたい」と蔵人のメンバー=豊後高田市田染真中の農家レストラン蔵人
地元で取れた旬の野菜をふんだんに使った「窓の月御膳」

 【豊後高田】豊後高田市田染真中の田染交流館「蔵人(くらびと)」の農家レストランが、オープンから5年目を迎えた。地域の食の魅力を発信しようと、地元の女性が新型コロナウイルス禍を乗り越え、続けてきた。節目を記念して、10月14日まで食事の割引などのキャンペーンを実施している。

 蔵人は酒蔵だった建物と古民家を改装した施設。農家レストランは2019年8月、地元で農家民泊(農泊)を営む女性4人が立ち上げた。地区の畑で収穫した旬の野菜がメインの「窓の月御膳」(税込み1200円)や地元の食材を使ったハンバーガーなどを提供している。

 期間中は店内で食事をした人に特典がある。(1)ケーキセット(300円)を無料(2)当日の持ち帰り弁当(750円)を500円に割引(3)次回来店時に窓の月御膳をオープン当時の価格800円で楽しめる割引券―の3種類から選べる。

 開館直後にコロナ禍が襲い、農泊や蔵人の営業にも大きな影響が出た。メンバー代表の後藤百代さん(73)は「お客さんが全く来ない日もあったが、田染地区の魅力を伝えようと続けてきた」と振り返る。

 レストランは新たな展開も予定している。4月から地域おこし協力隊員として地区で活動する長浜毅さん(53)が、海外でのレストラン経営の経験を生かし、洋食を提供するカフェ営業を企画。「また違ったアプローチでも情報発信をしたい」という。

 メンバーは「体に優しい料理を心がけている。近くには国宝の富貴寺などもあるので、散策も兼ねて足を運んでほしい」と話す。 

 営業は金、土曜日の午前11時半~午後2時。予約と問い合わせはレストラン(0978.25.5998、090.9561.5531)。

© 有限会社大分合同新聞社