<移動編集局・嬉野編>嬉野伝統芸能保存会 4代目クイーンに渋田さん 佐賀市で4周年公演

クイーンに選ばれた渋田朋佳さん(中央)、ミスの今村緋莉さん(左)、河浪静里奈さん=佐賀市文化会館

 和文化に親しむ女性らでつくる町おこし団体「嬉野伝統芸能保存会」の4周年公演が17日、佐賀市文化会館で開かれた。優美な日本舞踊が披露され、観客を魅了。ミス嬉野伝統芸能保存会コンテストでは、4代目ミス3人の中から渋田朋佳さん(25)=長崎県佐世保市=がクイーンに選ばれた。

 同会は2019年、嬉野温泉に受け継がれている日本髪のかつらや白化粧、着物で踊る郷土色豊かな文化を保存し、若い人へ継承することを目的に設立された。地域行事などに参加するなど、和文化の普及、発信に力を入れている。

 若い人にも興味を持ってもらおうと、ミスコンテストを実施し、選ばれたミスがPR活動を行っている。4代目クイーンに選ばれた渋田さんは着物が好きで、同会の交流サイト(SNS)を以前からチェックしていたという。「クイーンに選ばれ、うれしさよりプレッシャーが大きい。活動を通して、伝統文化を伝えたい」と抱負を語った。

 4代目ミスの今村緋莉さん(23)=嬉野市、河浪静里奈さん(29)=長崎県諫早市=も舞台に立った。今村さんは「美しい所作などを嬉野から発信したい」、コスプレイヤーとして活動する河浪さんは「SNSを通じて、会の活動を紹介したい」とにこやかに話した。3人は着物や踊りを学び、公演などで伝統文化をPRしていく。(福本真理)

長唄「もみじ橋」を披露するミスコンテストの入賞者ら

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