深センに初の香港系私立病院が開設

香港の公立病院は外来の待ち時間が長いことが批判されているが、将来的に香港市民は深セン市に赴いて受診する選択肢も与えられる見込みだ。

9月18日付香港各紙によると、元財政長官の梁錦松氏が深セン初の香港資本による私立病院「深セン和睦家医院」を開設し、24時間救急サービスを提供している。深セン和睦家医院は新風天域集団傘下の医療グループが深セン市に建設した初の大規模総合私立病院であり、深セン市初の香港資本の私立病院として昨年5月に正式に運用を開始した。新風天域集団の会長兼共同創設者は梁錦松氏。

深セン和睦家医院は26階建ての建物で、総面積は73万平方フィート以上、ベッド数は約350床で、50の専門科、13の手術室、9の緊急治療室、12のICUベッド、2つの放射線治療施設を備える予定である。検査センター1カ所、薬局のほか、高級産後リハビリテーションセンターなどの特別なサービスも提供しており、28日間の産後リハビリテーションサービスの費用は10万元からで、産婦人科医、新生児医師、看護師などが24時間体制でサポートし、産後リハビリテーションを提供している。MRI スキャンの費用は香港の私立病院の40~20%程度。

梁氏は深セン和睦家医院が香港と深センの間で提供するボーダーを越えた医療サービスとデータを効果的に活用し、香港の公的医療システムにおける緊急リソースの圧迫を軽減し、患者の待ち時間を短縮することに期待を表明した。

© HKP