【全国初】観光型の津波避難タワーを建設 “観光と防災”を両立 2024年春オープン予定(伊豆市土肥地区)

静岡・伊豆市土肥地区に全国初となる「観光型」の津波避難タワーを建設しています。普段は観光施設として運営され「観光と防災」を両立する施設の名称が、9月19日、発表されました。

19日、伊豆市役所。

(伊豆市 菊地市長)

「この施設の名称を『テラッセ オレンジ トイ』と致します」

伊豆市が建設中の「津波避難タワー」は、土肥海水浴場に隣接しています。「観光型」の津波避難タワーで、高さは18.8メートル。1階から3階には、土産物店や飲食店など3店舗が入り、4階が展望スペースとなります。3階と4階が避難場所となり、最大1230人が避難できるということです。

名称を考えたのは伊豆市在住の小石奈々絵さん。「灯台のように命を守り照らす」「土肥の夕日」「幸運を祈る」といった意味が込められているといいます。

(伊豆市在住 小石奈々絵さん)

「人がだんだん少なくなっている地域、海の町で生活したい。子育てしたい人が集まる明るい地域になってほしい」

土肥地区は南海トラフ巨大地震が発生すると、最大10mの津波が、わずか6分で到達すると想定されています。

これまで伊豆市は、土肥地区に3つの津波避難タワーを建設していて、さらに17の宿泊施設を「津波避難ビル」に指定するなど、津波対策を進めてきました。

今回、4つ目となる「観光型」の津波避難タワー。市は土肥地区に、地域の魅力を発信する拠点をつくろうと整備計画を練ってきました。

(伊豆市 菊地市長)

「100年に1回使うのであれば、残りの99年364日はどうするんだ。せっかくなので、普段は観光施設で使わせていただきましょうと、国と県からも同意を頂きこの事業に至りました」

完成は2024年の3月を予定していて、オープンはその後、2024年春頃になる見込みです。

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