大スギの記憶を香りに 富山県南砺市の城端別院善徳寺、23日にアロマオイルスプレー販売

大杉報恩法要で限定販売されるアロマオイルスプレー

 富山県南砺市城端の城端別院善徳寺は、腐朽が著しく倒木の恐れがあるとして伐採する境内の大スギの葉を活用し、アロマオイルスプレーを作った。23日に同寺山門横の大スギ前で行う「大杉報恩法要」で限定販売する。

 大スギの利活用などを進める寺の「大杉のいのちを次世代につなげるプロジェクト」の一環。7月末に大スギの葉約21キロを集め、滑川市の製造業者に依頼して精油125ミリリットルを抽出した。今回はその精油を使ってアロマオイルスプレーを100個作った。爽やかな香りが特徴だ。

 同プロジェクト代表の亀渕卓輪番は「予想以上に良い香りで、大スギの記憶を香りとして残すことができた」と喜んでいる。45ミリリットル入りで価格は1500円を予定する。

 大スギは寺の山門をくぐった右側にあり、高さ約22メートル、幹周り約8メートル。樹齢500年以上と推定される。今月25日から10月6日にかけて伐採工事を行う。

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